はっ!とハックとは?
「はっ!とハック」とは、思わず「はっ!」と驚いてしまうような、ちょっと変わった裏ワザや解決方法のことを指す造語です。
この記事で分かること
- 「切り替え下手」の正体は脳の特性
- 「無理に変えない」という戦略
- 自分を責めないことが第一歩
お悩み質問
気分の切り替えが難しい時、どうすれば楽になりますか?
ネガティブな記事、例えば、将来起きる地震災害のリスク等を新聞などで目にすると、過度に不安、悲観的になり、ポジティブな発想、行動への切り替えが難しくなります。どのようにすればポジティブな気分に切り替えられますか?
一般的な解決方法
- 情報の摂取量を決める
- 体から先に安心モードへ切り替える
はっ!とハック
「切り替えられない」のは脳のサイン。(投稿者:まなかさん)
大前提として、災害など自分でコントロールできないことは不安で、すぐに切り替えられなくても自然なこと…。いきなりパッと切り替えるのはハードルが高いので、徐々に段階を踏んでいきましょう。以下でおすすめの実践法をいくつか紹介したいと思います。
①言葉にしてみる
まず、今はつらいな、切り替えにくいなと心の中で言葉にします。気分を無理に変えようとすると、かえって苦しさが強まることがあります。受け止めるだけで、心の緊張が少し緩みやすくなります。そこから次の一歩が動きやすくなるでしょう。
②体を少しだけ動かす
体を30秒から1分ほど動かしましょう。肩回し、伸び、ゆっくり立ち上がるだけでも十分です。体の状態が変わると、気分も後からついてきやすいです。考え込む力を一時的に弱める効果があります。
③5分だけ別のことをする
完全に気分を変えようとせず、五分だけ別の行動に移してみましょう。温かい飲み物を飲む、窓の外を見る、短い動画を見るなど、軽いもので構いません。時間を区切ると、心のハードルが下がります。小さな切り替えの成功体験が、回復のきっかけになります。
それでも切り替えが難しい…と思ったら
①何もしない時間を意図的に作る
無理に元気になろうとせず、今は休む時間なんだ、と決めてしまうのもいいかもしれません。横になる、ぼんやり座るだけでも十分です。回復には、踏ん張らない時間も必要です。頑張れない自分を責めないことが、次の回復につながると思います。
➁気分ではなく環境を少し変える
心の中を変えようとする代わりに、場所や姿勢、明るさなど外側を少し動かします。窓を開ける、席を移動する、照明を変えるなど、小さな変化で構いません。環境が変わると、思考の流れも自然にゆるみやすくなります。気分の操作より負担が軽い方法です。
③一人で抱えず、短く誰かに伝える
長く説明しなくても大丈夫です。今ちょっとしんどい、と一言共有するだけでも効果があります。人に伝える行為そのものが、緊張を下げる助けになるかもしれません。同じことを感じている人もいるかも…?
もし身近に話せる人がいなければ、相談窓口の利用も有効です。
ここまで気分の切り替え方をいくつか紹介してきましたが、いっそのこと切り替えではなく、波が過ぎるのを待ってみる、というのもありかもしれません。つらい気分は、多くの場合ずっと同じ強さで続くわけではありません。今は波の途中にいるだけと考え、無理に動かそうとしない方法です。時間経過で自然に下がる体験を重ねると、不安への耐性が少しずつ育ちます。タイマーを10分だけかけて様子を見るのも有効です。乗り切れた経験が次の安心材料になると思います。
また、気分の切り替えが難しいのは単なる性格の問題ではなく、脳のエネルギー状態や神経伝達物質の働きの特性が影響していることが少なくありません。
- うつ状態: 脳内のエネルギー(セロトニンやノルアドレナリンなど)が枯渇しているため、思考が悲観的な方向に固定され、切り替えるための「心のエンジン」がかかりにくくなります。
- 不安・強迫傾向: 脳の「扁桃体(へんとうたい)」というアラーム機能が過敏になり、危険を予測する回路が常にオンの状態になるため、不安な思考がループしやすくなります。
- 発達特性・統合失調症: 脳に届く刺激のフィルター機能や、情報の優先順位をつける「実行機能」の特性により、一般的な気分転換がかえって脳の負荷(オーバーフロー)を招くこともあります。
気分の切り替えがうまくいかない時は、それを「性格や努力のせい」にするのではなく、まずは脳が一生懸命に自分を守ろうとしている状態だと受け止めてあげてください。いきなり明るくなろうとせず、環境を少し変えたり時間を置いたりするなど、心への負担が少ないスモールステップから試してみるのがコツです。どうしても苦しい状態が続く場合は、専門家と一緒に脳や心のエネルギーを回復させる方法を探っていくことが、自分らしく生きるための近道になります。

この記事を書いた人
まなか
病と性格の間で苦しむ人へ、自身の過去の経験を活かしてより楽に生きやすい方法を提案します。

