話題が次々に変わる相手とのやりとり

この記事で分かること

• 話題が頻繁に変わる会話の特徴
• 相手の思考パターンを理解するためのポイント
• スムーズなコミュニケーションを維持するコツ

はっ!とハック

思考回路の地図（投稿者：おもちさん）

話の流れが次々に変わる相手との会話は、道標のない土地を歩いているような感覚になることがあります。

さっきまで共通の話題で盛り上がっていたのに、気づけばまったく違う話になっている。どうしてこうなったのか、ついていくのが難しく感じることもあるでしょう。

しかし、よく聞いてみると、話の飛躍には無秩序ではなく、相手なりの思考の道筋があることがわかります。その流れをたどり、全体のつながりを把握することで、会話の展開が予測しやすくなるかもしれません。

そこでおすすめしたいのが、「相手の思考回路の地図を埋める」という考え方です。

まず、相手がどのように話題を飛躍しているのかを観察してみると、一定のパターンが見えてくることがあります。

特定の言葉をきっかけに話題が変わることが多い場合は、無意識のうちに連想ゲームをしているのかもしれません。
また、感情が大きく動いたときに話題が変わるなら、そのときの気持ちに強く反応しているのかもしれません。
本人にとっては自然な流れでも、聞き手には唐突に感じられることがあります。

話の飛び方に一定の法則があると気づいたら、次は相手が話題を変えるきっかけとなる言葉を意識してみてください。
たとえば、旅行の話をしていたのに、突然映画の話に切り替わった場合、一見つながりがないように思えても、旅行先の風景が映画のワンシーンに似ていた、というように本人の中では関連性があることも少なくありません。その隠れた接点を探りながら聞くことで、話の流れが少しずつ予測できるようになります。

もし全く話の展開についていけないと感じたときは、「それってさっきの話と関係ある？」と軽く確認してみるのも有効です。
相手自身も無意識に話題を変えていることが多く、この質問をきっかけに「そういえば、さっきの話とこういう共通点があって…」と補足説明をしてくれることがあります。
このやりとりを重ねることで、相手の思考のクセや流れが少しずつ見えてくるでしょう。

話の流れが予測しにくい相手に対して、「ついていけない」とストレスを感じるよりも、「この人はどんなふうに考えているのだろう？」と興味を持って接してみると、会話の負担が軽くなることもあります。

まるでパズルのピースを埋めるように、相手の思考の地図を完成させていくつもりでやりとりを続けてみると、大変な場面もあるかもしれませんが、意外な発見があって面白く感じることもあるかもしれません。